昨年11月に静岡市内では初めてのファクハク(ファクトリー博覧会)を開催しました。
ファクハクスタッフのHさんが素敵な「振り返り(note)」を書いてくれました。
長文です。
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村田ボーリング技研は「溶射」という特殊な表面処理を生業にしている会社です。昨年は数多くの方に見学にお越しいただきました。本当に嬉しかったです。
実はずーっとオープンファクトリーをしたかったのですが、自分で旗を振る勇気を持てずにいました。
「どうやってやればいいのだろう。」
「うちでは難しいかな。」
そんな思いを抱いていました。
しかし実行委員会が立ち上がり、静岡でオープンファクトリーが開催されるとの情報を聞き、説明会へ参加。会場が山崎製作所さんだったこともあり、魅せる工場に文字通り魅了され、その場で参加を決意しました。
そんな村田ボーリングで起こった事を少々共有させてください。
目次
1.かけがいのない仲間ができた。
2.見せるノウハウができた。
3.ご家族に安心してもらえた。
4, 最後に
1.かけがいのない仲間ができた。
最終日の感想共有の後で。
これが一番かもしれません。
会社についてアツく語れる。美味しいお酒を飲める。冗談を言い合える。ファクハクスタッフとそんな仲間になれた事が、私にとっては最高の出来事でした。なんか暑苦しいですし、私の勝手な思い込みの可能性大です(笑)。
けど、実際のところすっごく楽しかったんです。
会社って、何を目的に集まるかは人それぞれ。お金って人もいるし、やりがいって人も、両方って人もいます。誰かの役に立って対価をいただく点では一致できますが、理念や理想で一致点を探そうとすると、中には押し付けに感じる人もいます。経営サイドになってしまうと労使という関係もあり、実際は心理的に超えられないハードルがあります。私も一般社員だった際はどんなに無礼講だと言っても、気を使っていました。
ですが、そんな考えを吹き飛ばし一つになれた瞬間がありました。
それはファクハク最終日のことです。
準備から始まり、本番の3日間を駆け抜けて後片付けが終わり、最後に円形になって一人ひとり感想を共有していた時の出来事。
発表が半分くらいまで来たとき、外部スタッフとして参加してくれていた男性社員の番になりました。
「ちょっとまってください…」
「ごめんなさい…」
「こんなはずじゃなくって…」
彼は目にいっぱいの涙を浮かべて言葉に詰まりながら、現在の仕事の事、村田の社員との出会い、ファクハクへの感想を述べてくれました。
「これで終わってしまうのが考えられない」と。
次に話した弊社の社員も思わずもらい涙でした。
その時、心の中でこんな風に思ったんです。
「このイベント終わりたくないなぁ」
「このままずっと続けばいいのに」
あれ、これって何かに似てないか?
以前もどこかで味わったことがある気がする。
そうだ、高校の頃学祭の終わりに感じた「祭りのあと」の感覚だ。
吹奏楽部の最後の舞台が終わった日に感じた、仲間同士の強い紐帯だ。
何も考えずに目標に向かって熱くなる学生の頃の感覚や、強い絆は、社会人では様々なしがらみがあり、味わえないと思っていました。
しかし、ファクハクというイベントを通じて「来てくださった人に最高の体験をしてほしい」という想いが「やりきった感」と「かけがいのない仲間感」を味あわせてくれたのだと思います。
しがらみを乗り越えたとは言えませんし、乗り越えなくてもいいと今は思っています。それぞれの立場で、目的に向かって全力を尽くす事が、結果としてそんな瞬間を作るということを、教えていただきました。
(長くなりました笑。しかも夜書いてるから、朝読み返すとポエムっぽくて恥ずかしいですね。けど、自分の為に残します。)
2.見せるノウハウができた。
紙芝居にてご説明する様子。
これも大きな成果でした。
最大60名まで見学が出来るようになりました。来客のご要望に合わせて時間調整も可能です。長時間はお手の物ですが、短く弊社の事を知っていただくコツも習得しました。
さらにファクハクメンバーならどの工程も説明できるようになりました。パワポや紙芝居もあり、無敵です。メンバーのみんなが本当に頑張ってくれました。
その結果、中学校等の見学が増えました。今年に入って3校、合計150名ほど見学にお越しいただいています。これまでは「うちでは見学できないだろう…orz」と思いお断りしておりましたが、今後更に増える見通しです。
これもファクハクで得た見学のノウハウのお陰です。
もちろん修正点や課題感もありますが、わが社にとって大きな前進となりました。
3.ご家族に安心してもらえた。
ムラタのナカノヒトとご家族。
ファクハクには社員の方と、そのご家族にお越しいただいて「パパ、ママのお仕事を知ってもらおう」という目標もありました。
社員の方が一様に「 BtoBでジョブショップ形態だから説明も難しいし、子供に伝えるのは難しくて悩むんです」と口にして、いつももどかしい思いでいっぱいでした。
ですがファクハクならそれが一気に解決です。わが社の技術は見てもらえれば、細かい中身は不明でも「なんか凄いことやってる!」と感じていただける自信がありました。
結果、とても好評をいただくことができました。
お子さんには「すごい!楽しい!」と感じていただけて、配偶者様、親御様には「安心しました」というお言葉をいただけました。
普段、仕事ができるのは家族の支えがあってこそです。
その皆様にご安心いただけたことは、社員にとっても意義があったように思います。
4, 最後に
実はまだまだ話足りないのですが、少々共有させていただきました。お付き合いいただきありがとうございます。
そんなファクハクですが、今年もスタッフと会議をスタートさせ、着々と準備を重ねています。もうすでにめっちゃ楽しいです。
昨年は大人向けコンテンツでしたが、今年はお子様が飽きないように工夫をして、屋台もさらに増やす予定です。
是非、お知り合いご家族をお誘いあわせの上、ファクハク2024に遊びに来てください!!
ファクハク2024
https://note.com/shizuoka_factory/n/n2d9650938b53