溶射についてのQ&A
- 溶射とは?
- 燃料-酸素の燃焼、電気エネルギーなどの熱源を用いて溶射材料を加熱し、溶融またはそれに近い状態にした粒子を基に吹き付けて皮膜を形成する表面改質法の一種です。 溶射は他の表面改質法(表面焼き入れ、浸炭、窒化、イオン注入、メッキ、蒸着、肉盛溶接など)に比べて下記に上る多くの利点を持っています。
- どんな材質に溶射できるのですか?
- ほとんどあらゆる材質の基材に対して皮膜を形成できます。
- どのような形状に溶射ができますか?
- 円筒、平面、内面、曲面などに溶射することができます。
- どんな溶射材料がありますか?
- セラミック、サーメット、炭化物、金属、非金属、合金など材料の種類が非常に多いです。
- 溶射熱で基材は変形しないのですか?
- 溶射による素材への熱影響は100℃以下にすることができるので、熱による素材の変形は有りません。
- 溶射皮膜はどのような機能があるのですか?
- 耐摩耗性、耐食性、耐熱性、断熱性、耐熱障壁性、耐高温酸化性、電気絶縁性、電気抵抗性、電導性、電子放射、磁気シールド効果、遠赤外線放射、軽量化、耐溶融金属、装飾、剛性向上、制動距離短縮、離型性、造隙披削、無給効果、センサー膜、滑り止め、摩耗品救済、超電導膜、静電気防止、抗菌効果
- 溶射加工できる最大寸法は?
- 過去最大でΦ1,600×8000L ロール研削盤能力Φ1500×8,000L
- 溶接肉盛りと違うところは?
- 溶接の場合、素材材質の制限があります。また、希釈率が30%位あると言われ、カタログ硬度を目指すと3層盛りする必要があると同時に素材の歪を伴います。溶射は素材の温度を100℃以下にすることができるので素材が歪まないので、新品や修理品にも無歪で加工することができます。
- メッキとの違いは?
- メッキは本来、薄メッキバフ仕上げをすることによって硬い層がトップに残りますが、精度の要求される機械部品に対しては厚メッキ&研削仕上となる為に本来の硬い層を削りとってしまうことなり、トップ層から下側肉に従って高度は低くなります。
溶射皮膜は皮膜断面のどこをとっても同じような組織や硬度になります。
- 溶射はどうやって付着するのですか?
- 基本的には回転したりスライドするような所では問題ありませんが、衝撃があるような所では剥離の原因となります。
- 溶射皮膜の厚みは?
- セラミックやサーメット溶射皮膜の標準厚み100μm〜300μm
ワイヤー溶射皮膜の標準厚み 1〜10mm
自溶性合金溶射皮膜の標準厚み 0.5〜0.8mm
- 溶射費用はどの位掛かりますか?
- 溶射面積の違い、溶射装置、溶射材料、溶射吹きっぱなしなのか、溶射後に研削仕上を伴うのかといったことによってお値段が違ってくるのでその都度のお見積もりになることが多いです。
- 再溶射は可能ですか?
- 硬い溶射皮膜といえども長年使用することにより摩耗してくる場合があります。その場合でも溶射皮膜を除去してから再溶射することができます。
- ローカイド溶射とプラズマセラミック溶射皮膜の違いはなんですか?
- ローカイド溶射は高圧力ガスを使うことが基本となっています。海外よりも法律によって低い圧力で使わざるを得ない日本ではその本来の性能がでているのでしょうか?
それとロッド状の溶射材料が高価であるのと、ロッド状を何本も押し出して行くその繋ぎ目が不安定になることがあります。また、材料が4種類しかありまえんが、プラズマ溶射は100類以上の材料があります。
- 図面から素材を作れますか?
- 基本的には品物を支給して頂く場合が多いですが、図面から素材を作ることもできます。
- 納期はどうなっていますか?
- 素材支給か?図面から素材起こしか?数量は?溶射方法は?研削加工があるのか?・・・などさまざまな条件があるのでその都度の納期となります。基本的にはお客様ご希望の納期を最優先致しますが、社内の受注の混み具合によっても違ってくるのでご了承ください。
- 納品引取りはどうなっているのですか?
- 基本的にはお引取り納品は、車で活動出来る範囲は営業が行なっておりますが、遠隔地ではトラック便を利用していただいており、日本全国を対象としております。
- 中国で仕事があるのだけど・・・・・
- 弊社、中国上海に関連会社がありますので、そちらにお気軽にお問い合わせください。
- 発注量が少ないのですが?
- 勿論1本からお受けいたしております。発注量少ないのは大歓迎!
- 問い合わせはどうすればいいのですか?
- 電話か、ホームページお問い合わせフォーマットにて、お気軽にお問い合わせください。
- 溶射をお願いするか分からないのですが?
- そんな時でも大歓迎!!お気軽にお問い合わせください!
- 溶射後の研削仕上を伴うのですが・・・・
- お任せ下さい、弊社最も得意とするのは溶射〜研削加工です。いろんな研削盤を用意してお待ちしております。
- 溶射後の鏡面仕上げは可能ですか?
- 鏡面仕上げ装置も複数台用意しております。セラミック溶射〜鏡面仕上、サーメット溶射〜鏡面仕上げ共可能でございます。
- 研削加工だけの仕事でもいいですか?
- 本来は溶射〜研削加工を中心に稼働しておりますが、お受け出来る場合もございますのでお気軽にお問い合わせください。
- 部分的な溶射は可能ですか?
- 基本的には、研削加工や機械加工によって素材をマイナスさせた所に溶射することができます。
- 穴の中やパイプの中などにも溶射できますか?
- 穴径によって出来るものと出来ないものがあるのでご相談ください。
- 溶射皮膜の仕上方法を教えてください。
- 溶射した皮膜は研削盤によって仕上げる事ができます。
- ロールの鏡面仕上げはできますか?
- 鏡面仕上盤もございますので、ご相談ください。
- 絶縁目的で使用できますか?
- ホワイトアルミナのように絶縁性が高いセラミック溶射がございます。
- 遠赤外線溶射とはどんなものですか?
- 遠赤外線放射する材料がございますので、熱源に溶射することで遠赤外線ヒーターとすることができます。
- 非粘着加工はできますか?
- 溶射皮膜+非粘着加工もできますのでお気軽にご相談ください。
- 表面処理は溶射加工だけですか?
- 基本的には溶射専門メーカーですが、お客様の使用条件によって溶射加工が不向きな場合は、志を共にする色んな表面処理メーカーとのお付き合いがあります。
DLC、PVD,CVD、メッキ、溶接肉盛、その他
- 会社訪問はできますか?
- はい、出来ればお客様にお越しいただいて弊社工場を気軽に見学していただきたいと思っております。
お見せできない製品や場所もありますが基本的にはお見せ出来る所はオープンにしております。
是非、お越しください!
- 村田ボーリング技研の社長の考え方は?
- はい、弊社ホームページに2005年12月から「社長ブログ」を投稿しており、2012年4月1日現在で2,200投稿中、弊社社長の人となりがお分かり頂けると思います。
セラミックレーザー彫刻加工についてのQ&A
- セラミック溶射後のレーザー彫刻加工は出来るのですか?
- 弊社は微細なクレーター上の凹みを彫刻できるレーザー彫刻装置を持っております。
ロール支給〜溶射加工〜研削加工〜レーザー彫刻加工〜ポリッシングが一貫加工できます。
- セラミックレーザー彫刻の再版は可能ですか?
- 従来のセラミック皮膜を一旦除去してから再溶射を行います。
- 従来の硬質クロムメッキ製をセラミックにすることは可能ですか?
- 既存のメッキをはがしてから溶射加工を行いますので問題ありません。
- 従来のロールの軸部が摩耗しているのですが?
- 軸部は金属溶射加工することで全く無歪で再生することが可能です。
- セルが目詰りしたのですが・・・
- その場合でも高圧洗浄や超音波洗浄によって除去出来る場合がございます。
- 鉄心を支給した場合の納期はどれくらいですか?
- 基本的には1ヶ月から2ヶ月位頂いておりますが、お気軽に相談ください。
- 発注量が少ないのですが?
- 勿論1本からお受けいたしております。発注量少ないのは大歓迎!
- 問い合わせはどうすればいいのですか?
- 電話か、ホームページお問い合わせフォーマットにて、お気軽にお問い合わせください。
- 溶射をお願いするか分からないのですが?
- そんな時でも大歓迎!!お気軽にお問い合わせください!