毎月上演されているシネマ歌舞伎を観るのが楽しみの一つ。
歌舞伎座にはなかなか行く機会がありませんが、映画なら気軽に観ることができますが、昔から伝わっている文化に触れるのはいい事ですね。
11月は「熊谷陣屋」
10年前の旧歌舞伎座の一番最後に演じられた名作なのですが、動きが少ないので瞼が重くなるのが難点です(汗)
『熊谷陣屋』あらすじ
源平合戦のさなか、源氏の武将・熊谷直実は平家の若武者・平敦盛を討った。実は敦盛は後白河法皇の子であり、その母・藤の方は、かつて熊谷を救った恩人。生田の森の熊谷の陣屋に、主君源義経が来訪し、敦盛の首実検(討ち取った首がその者の首であるかどうかを確かめること)が行われることとなる。
大義の前には、わが子の命さえも犠牲にするのが武士の社会。しかし、豪毅な武士といえども子を討った悲しみは重くその苦悩が表れる。戦の世の無常、人生の儚さが胸をうつ、重厚な義太夫狂言の名作。
シネマ歌舞伎 「熊谷陣屋」