伊那食品工業会長の塚越さんは、「永遠の心理に沿っている企業が「いい会社」として生き続けるといいます。
永遠の心理とは、昔からある宗教の教えで、「この宗教は古いからやめよう」という人がいないのは、永遠の真理に基づいているからこそなので、なるべく宗教の教えに近いところで経営をすることが肝心ではないかと。
塚越さんは、天台宗の開祖、最藤(さいちょう)の、「己を忘れて他に利するは慈悲の極みなり」という「忘己利他」の教えが宗教の根幹ではないかと考え、ビジネスに一番大事な永遠の真理ではないかと思い、実践し続けてきました。
分かりやすく言うと、たとえば「自分の財よりも社員の幸せ」とか、「人に迷惑をかけない」、「駐車場ではわざと遠くに停める」といのも忘己利他の実践。
ちなみに、二宮尊徳も同様の事を言っているし、京セラに稲盛さんも「利他」を説いていますが、人は反対の「我利」になりがちです。
会社を良くしようと思っても「我利」の心で行うのでおかしくなる。
・・・・塚越寛会長の言葉一つひとつに「なるほどなぁ〜」と思うことばかりです。
伊那食品工業 塚越寛会長