トヨタ自動車の豊田社長が、「私の家庭教師です」と言わしめる、年輪経営実践者である伊那食品工業の塚越会長さん。
そんな会長の考え方が詰まっているDVDブックを購入しました。
帯には「塚越寛氏が語り尽くした中小企業経営者理念と実践の記録」と書かれてあります。
人と経営研究所の大久保寛司所長さんがインタビューしながらの録画ですが、会長さんの表情を伺いながら聞くことができるし、何と言ってもDVDですから何回でも再生することができるのが嬉しいかぎり。
巻末の「インタビューを終えて」の中に下記の事が書かれてありました。
・・・その講演会の最後に、一番印象的な場面がありました。今でもまだ鮮明に覚えています。1000人の会場で、みんながしーんと静まり返りました。それは何かと言うと、会長が「私にも野心があった」とおっしゃったんです。「塚越会長にも野心があったのか」と驚きました。会長はこうおっしゃいました。「社内でも社外でも、いまだかつて一度も話したことがないことを、今からお話しします。私には野心がありました。それは『社員をどれだけ大切にしても経営はなり立つ』ということを、この世で証明したかったということです」と。「これが野心です」と言われました。震えました・・・・こんな野心があったのかと、何分の一かの聴衆者が泣いていました。凄い人物だと思います。その思いや人間性が、な食品工業の経営の基盤にあるんです。・・・・
56年もの長き間、経営のトップとして会社を切り盛りしてきた結果なので、真似をしようと思っても簡単にはいかないでしょう。
でも、こういう経営をすることが大切だということは間違いなさそうですね。
塚越ファンにとっては絶対に手元に置いておきたいDVDブックだと思います。
伊那食品工業 塚越寛会長
大久保寛司監修 「いいかいしゃをつくりましょう」 DVDブック